非エンジニアのLifeLog/LifeHack

総合建設会社で建築構造設計者としてキャリアをスタートさせ、現在は採用事業・紹介事業を通して人のキャリアを手助けしている僕が、備忘録として残しているだけのブログです。それが結果的に、どこかでだれかのためになれば良いと思っています。仕事をもっとラクにして、人生をもっと楽しくするために、ライフハックを続けていきます。

「権限移譲」ではなく「権限委譲」

成長企業においては「権限委譲だ!権限委譲だ!」とよく言いますが(僕も言っています、、、)、言葉の意味をしっかりと理解しないと、権限に伴う責任を実感しないままになってしまいます。

「権限委譲をすることで成長スピードを上げる」というのは可能なことだと思いますが、権限を委譲する側(上司)と権限を委譲される側(部下)の認識が非常に重要になると感じています。

 

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まず、「権限移譲」と「権限委譲」の違いとは?

以下の記事を参照

「権限委譲」とは、上位の者が下位の者へ、自身の権限を譲ることをいいます。各々の役職には変更がないため、部下の仕事の最終責任は、それまで通り上司が負います。

「権限移譲」とは、対等な立場の他者へ自身の権限を譲渡することであり、責任も含めてそのままスライドするという意味があります。

bizhint.jp

 

いわゆるベンチャー企業で言うのは「権限委譲」かなと。

・与えられた役割において明確な目標設定を行い、その目標を達成させる為に業務を遂行する。

・あくまでも最終責任者は上司なので、目標達成の為に必要であれば大胆なアクションを起こしても良い。

 

ただし、これには前提があると思います。

優秀なビジネスパーソンなら話は別ですが、ビジネスにおいて自発的にお金を生み出すというのは、誰しもがすぐにできることではありません。

「役割を与えればやるでしょ!」と思っていても、その予想は外れることもあります。

その役割として仕事をしたことがない部下にとっては、何もかもが初めてであり、戸惑うこともあるでしょう。

 

というか、こんなことは当然のことですね。

初めてのことを経験し、失敗を繰返しながら成長する。

むしろ、失敗をしないと成長なんてしません。

 

じゃあ、何が前提かと言うと、、、

「自らの行動で自分が成長する道を作る覚悟を持っているか」ということです。

 

プロの研修会社の担当者と話した時に、こんなことを言っていました。

「スキルなんていくらでも教えられます。ただ、スキルだけ教えても本質的な課題解決にはなりません。大切なのはマインド。マインドをしっかりと醸成していかないと、どんなスキル研修も意味をなしません。そして、このマインド研修こそ最も難しい。なぜなら、ティーチングしてどうにかなるものではなく、自らが気付かないといけないから。」

 

 

権限を委譲したところで、与えられた権限を自分事として捉え、そこに見合う自分に成長する覚悟を持っているかどうか。

これにより、結果・成果に雲泥の差がついてきます。

 

権限を委譲する側(上司)がやることは、徹底的にコーチングすること。

権限を委譲される側(部下)がやることは、自分を高めること。

 

上司は権限委譲したからといって部下を放置するのではなく、「自らの行動で自分が成長する道を作る」ということに気付かせてあげることが大切です。

そうすれば、その覚悟を持った人財が育っていくと思いますね。

 

 

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